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テニスの競技特性

何と言ってもテニスではフットワークが鍵です。多少の誤差はありますがシングルス1セットで約1q走るというデータがあります。ジョギングで1qで したらあまり疲れませんがテニスの場合は1ポイントを取るときに平均で15m走るというデータがあり15mの中には様々な動きが要求されます。前後左右、 反転、サイドステップ、細かいステップ、ブレーキング動作etc...たかが15mですが複雑な動きを瞬間的に行い続けなければならないので非常にハード な競技なのです。
移動だけでも大変なのですが相手の打球に追いついたらボールにラケットをしっかりコンタクトさせなければなりません。いつも楽なところ弱々しいにボールが 来ればなんてことないのですが相手の嫌がることをしなければ勝てないのがテニスです。速いボール、遅いボール、高いボール、低いボール落ちてから横に変化 するボール、様々なボールに対応しつつスイングしなければなりません。対応するためには微妙なボディーコントロールが要求され身体に負担をかけていきま す。


テニスで多いケガ

■腰痛・腰痛症
何と言っても腰痛が多いです。筋筋膜性腰痛、椎間関節性腰痛、椎間板性腰痛など様々なタイプの腰痛が起こり得ます。テニスのフットワーク、ステップ、エッ ジング、サーブ、レシーブ全てのシーンで腰が関わってくるからです。
中腰姿勢が腰部の筋肉に最も負荷を掛けると言われております。背筋を立てるために必要な腰の筋肉を脊柱起立筋と言いますが、中腰姿勢ですと脊柱起立筋に体 重の数倍の負荷が掛かると言われております。
テニスではこの中腰姿勢を走りながら行ったり、急激にブレーキをかけながら行いますので脊柱起立筋に猛烈な負荷をかける訳です。しかもそれが1ゲーム中に 1回や2回ではなく数十回行う訳ですから腰が悲鳴を上げない方がおかしいのです。

■靭帯損傷・半月板損傷
しつこいようですがテニスではフットワークが命です。ですので下半身が疲れるのは誰が見ても明らかだと思います。その中でも特に膝(ヒザ)にはかなりの負 担が掛かります。
相手のリターンが来る所に追いついたら今度はレシーブするために態勢を整えなければなりません。その際絶対に行う行為がブレーキング動作です。素早く動い ている身体を急激に減速させる訳ですが、慣性の法則で身体は加速している方向にそのまま進んで行こうとします。地面と接している下半身は急激に減速してい るが上半身はまだ先に進もうとするという上下で相反する動きが起こります。真っ先に負担が掛かるのが体幹部なのですが、ゲーム中に何回も何回もブレーキン グ動作をすることで体幹部が疲労し動きに耐えれなくなってくると膝でその動きを代償するようになります。
その状態でプレーを続け、更に疲労が溜まり集中力が無くなってきた時に雑な動きをしたり、少しつまずいたり、バランスが崩れた時に膝の靭帯・半月板に傷が 付き深手になることが非常に多いです。

■肩関節周囲炎(五十肩)
サーブ・レシーブ時ラケットを動かす腕の支点になるのが肩関節です。肩関節は約 360°動く人体の関節で最も可動域の大きい関節です。360°動くだけではなく、{回旋}と言って腕の捻じりに関する動きも行います。ドアノブひねる動 きと言うとイメージが湧きやすいと思います。この回旋と言う動きがスイング時に非常に重要な役割を果たします。ラケットのフェイスローテーションなどに寄 与しており上級者になればなるほど使われる頻度が増えて行きます。
回旋を支えているのがインナーマッスルと言われる筋肉です。回旋筋腱板(ローテータカフ)とも言われる{棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋}4種類の筋肉 の総称なのですが、非常に使用頻度が高いので疲労すると肩の痛みの原因になります。

■テニス肘(内側型・外側型)
テニス肘は正式な病名ではなく俗称です。正式な名前は肘の内側が痛い場合は上腕骨内側上顆炎、外側が痛い場合は上腕骨外側上顆炎と言います。なぜ俗称があ るのかと言うと、至極当然ですがこの病気がテニスプレーヤーに非常に多いからです笑。
上腕骨内側上顆とは肘の内側のでっぱりの部分です。ここには手首を内側に返したり、捻じり込むための筋肉が付着しており、主にサーブの時にドライブ回転を かける時やフォアハンドでレシーブする時などに使われます。
上腕骨外側上顆とは肘の外側のでっぱりの部分です。ここには手首を甲側に反らしたり、外側に捻るための筋肉が付着しており、主にバックハンドでレシーブし たりした時に使われます。
どちらもテニスをする上で確実に行われる動きですのでテニスをすればするほど痛めます。